遠視のはなし

視力がいいから遠視?・・・・・・・とんでもない誤解!  一般に、遠視というと遠くがよく見える目と思い込んでいる方が多いようです。これは、大きな誤りです。通常目に入ってきた遠くの景色からの光は、角膜(目の主なレンズ)、水晶体(目のピント合わせ用レンズ)によって目の奥にある網膜に像を結びます(図1)。
 けれども、遠視の目では、網膜にピントが合わないためぼやけてしまいます。(図2)。軽度の遠視の場合には、ピント合わせ用レンズである水晶体の厚みをなんとか調節して焦点を合わせることができますが、強い遠視の場合にはそれも無理で、眼鏡またはコンタクトレンズが必要になります。

遠視だとどうして困るの?・・・・・・・見えていても目が悪い?  特に、注意しなければならないのは、こどもの場合です。こどもは目のピント合わせの力が強いので、ある程度遠視が強くても遠くを見ることは可能です。ですから、学校での視力検査でも、問題なしとされることがほとんどです。しかし、実際には、遠くを見るときも近くを見るときも(つまり目を覚ましている間中)常に目のピント合わせ用の筋肉を使い続けることになります(常に2p〜10pぐらいの距離を見続けることを想像してください)。
 そのため、疲れやすく集中力に欠け、勉強の能率があがらないということがよくおこります。どうも勉強していても落ち着きがない、飽きっぽい、目が疲れやすいなど、こどもをみていて、このようなことが気になった場合、一度眼科で検査を受けさせることも考えに入れなければなりません。今まで、落ち着きがなかったこどもが、遠視用の眼鏡をかけてから、落ち着き、成績も上がるということはよくみられます。