VOL.6

アレルギー性結膜炎の話
スギの花粉症に代表されるように、近年アレルギーに悩まされるひとが増えています。今回のハマノ眼科だよりでは、アレルギーの問題を、花粉症を中心に取り上げてみました
アレルギーとは何ですか?
 ひとの体は、外部から侵入した外敵と戦うために、免疫機構を備えています。この反応が過剰に起こって病的状態になることをアレルギーといいます。
花粉症について
花粉症の原因はスギ花粉なのですか?
 花粉症というと、スギ花粉症を思い浮かべる方が多いようです。しかし、日本では、スギ以外にも、花粉症をおこしやすい植物の花粉がほとんど年中飛散しています。代表的なスギは一月から五月まで、最近増えてきたヒノキは三月から五月まで、これらの花粉の時期が済むと、今度はイネ科の花粉の飛散が始まります。スズメノテッポウ、カモガヤ、イネなどが時期は異なりますが、四月から九月ぐらいの間に花粉を飛散させます。秋になると、キク科の植物の出番です。ブタクサやヨモギが八月から十月に花粉を飛散させます。このように、花粉症は、ほとんど年中おこる可能性があると言えます。
花粉症とはどんな症状ですか?

 花粉症の症状は、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなど風邪の症状と類似している点が多く、最初は風邪ひきと間違える方も多いようです。風邪と花粉症の最も大きな違いは、花粉症では熱が出ることはなく、目がかゆくなったり、涙が出るなどの症状があることです。
花粉症がおこるとどうして目がかゆくなるのですか?
 ひとの目には、約5000万個の肥満細胞と呼ばれる細胞があります。花粉症のひとの目に花粉が侵入してくると、この肥満細胞が活性化され、細胞内の顆粒が放出されます。それと同時にヒスタミンを主とする様々な化学伝達物質が放出されます。これが、目のかゆみを引き起こします。
花粉症には予防方法はないのですか?
 最近の研究の結果、花粉飛散開始の2週間ほど前から、抗アレルギー剤の予防投与を行うと、花粉症の発生を抑えることが出来るか、発症しても軽症で済むことがわかってきました。ハマノ眼科では、花粉症に対する予防投与(医学的には初期療法と呼ばれます)を行っています。代表的なスギの花粉の場合、例年ですと関西では、2月の中頃から花粉の飛散が始まりますので、一月末頃から、点眼を開始します。しかし、今年のように暖かいと一月末には、すでに花粉の飛散が始まっていました。ですから、スギ花粉のある方は一月の中旬までに受診して、花粉症の点眼薬の予防投与を受けてください。
 イネ科の、例えばカモガヤにアレルギーのある方でしたら、四月の中旬ぐらいに受診すればよいでしょう。
アレルギー性結膜炎の治療
 眼科では、ほとんどの場合点眼薬を使用します。点眼薬は、その作用によって、肥満細胞からヒスタミンなどを出すのを抑える作用のある肥満細胞安定化作用を持つもの、出てしまったヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン作用を持つものに分かれます。また、症状が重い場合にはステロイドを含む点眼が処方されることもあります。眼科医が診察して、症状に応じて処方する点眼薬の種類を決定します。

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