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目の知識 / 外来でよく見られる目の病気
1.麦粒腫・霰粒腫
「めばちこです」「ものもらいです」と言って受診される患者さんが、1日数人はおられます。これには、大きく分けて2つの種類があります。多くの場合は、まぶたにある、分泌腺に細菌感染が起こったもので、麦粒腫といいます。赤く腫れ、触ると痛みがあります。治療は、通常は、抗生物質の点眼および内服です。
もうひとつの可能性としては、
霰粒腫といわれる病気です。これは、細菌感染ではなく、まぶたにあるマイボーム腺という分泌腺に起こった、慢性の肉芽腫性炎症と言われるもので、一般に、赤みや腫れなどはありません。しかし、急性の炎症を起こす場合もあり、この場合には、麦粒腫との鑑別は困難です。自然に吸収される場合も多いので、経過観察します。また、必要な場合は手術で摘出します。
 
2.結膜下出血
白目のところが、一部または全体が真っ赤になって、患者さんは、驚いて真っ青になってこられます。これは、結膜下出血と呼ばれるもので、自覚症状はなく、他人に指摘されるか、鏡を見て気付くことが多いようです。
結膜下出血は、結膜の血管が切れて出血したもので、通常の鼻血で耳鼻科を受診する人がいないように、特に治療の必要はありません。出血は年齢にもよりますが、少量なら数日、大量の場合でも数週間内に吸収します。
また、鼻血と同じで、一度起こると、しばらくの間、同一部位で出血が起こることもあります。
 
3.瞼裂班
「黒目の横に白くて少し黄色い盛り上がりのようなものがあるのですが」という訴えで受診される方があります。これは、よく見ると、黒目の3時および9時方向に見られる盛り上がりで、紫外線との関係が言われており、結膜の加齢性変化と考えられています。
同じように紫外線に当たっても、瞼裂班が大きく形成される方と、そうでない方があります。治療はせず放置しますが、炎症を起こすような場合には、炎症を抑える点眼薬が処方されます。
 
4.流行性角結膜炎
流行性角結膜炎俗に言う「はやり目」という状態で、アデノウイルスによる感染症です。これは、通常の結膜炎ではなく、角膜(黒目)まで障害する、気をつけなければいけない疾患です。重症の場合には、視力低下が長期間起こります。
症状としては、目が赤くなり、ひどい場合にはまぶたも腫れます。また、耳の前のリンパ節も腫れてきます。また、角膜に上皮障害も起こります。風邪のような症状を伴うことが多いのも特徴です。
このウイルスは、大変感染力が強く、病院でこの病気が起こると、病棟は閉鎖されます。会社によっては、この病気になると出社停止措置がとられるほどです。潜伏期は、一週間程度と言われています。
この病気にかかったら、
よく手を洗って、他人に感染させないことが大切です。特に、人と接することが多い職業の方は、しばらく仕事を休むべきでしょう。治療は、二次感染防止のための抗生物質点眼と炎症を抑えるための点眼が主体となります。
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