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涙液検査

フェノールレッド綿糸法

フェノールレッド(PH指示薬)で染められた綿糸の一端を折り曲げたものを、下まぶたの目尻寄りの位置にひっかけます。15秒後に綿糸をはずし、ぬれた長さを測ります。
目の中に自然な状態で涙がどのくらい溜まっているかを調べる検査です。
ハマノ眼科が1982年に考案したもので、目に刺激が少なく、15秒という短い時間で測定できます。1992年には商品化され、現在では多くの眼科で使われています。
正常値は20㎜以上、10㎜以下が異常値とされています。
フェノールレッド綿糸フェノールレッド綿糸

シルマー試験

フェノールレッド綿糸のかわりに、幅5㎜の「ろ紙」を用いて、涙にぬれる「ろ紙」の長さを5分間測ります。涙が正常に分泌されているかを調べる検査です。
通常5分間測定します。
フェノールレッド綿糸と比べると、目に刺激があり、患者さんの苦痛になるため、日常すべての症例に対しては行いませんが、ドライアイ専門外来では、フェノールレッド綿糸に加えて、必要時にはシルマー検査も行っています。
正常値は10㎜以上、5㎜以下が異常値とされています。
シルマー試験紙シルマー試験紙

BUT(Tear Break Up Time)検査

フルオレセインという色素を点眼し、細隙灯顕微鏡で目の表面を観察します。まばたきを止めて、まっすぐ正面を見ていただき、目の表面の涙がどのくらいの時間で乾燥し始めるかを調べる検査です。
涙液膜の一部が破れて、ドライスポット(乾燥した部分)が現れるまでの時間を測ります。5秒以下が異常値とされています。
BUT検査BUT検査